1住戸が2つ以上の階で形成されているメゾネットタイプの賃貸物件をのぞき、アパートやマンションの場合は一般的に間取りは平面になっています。気をつけたいところは、同じ面積の部屋であっても、ドアや扉といったふうに部屋の区切り方が違ったり、水回りなどの配置によって人が行き来する動線も異なります。間取りの違いにより、使い勝手も大きく変わりますし、住み心地にも影響があります。家族住まいであれば、さまざまな場所で人の出入りがあるため、ゆとりのある生活動線かということを考慮しなければいけません。特に朝の時間帯は家族みんなが慌ただしく部屋を行き来するため、混雑する場所はどういったところかを把握し、そういった生活動線が集中する場所には設備を置かないようにするとよいです。
そして、入居する前は部屋は何もない空っぽの状態ですが、引越し後はさまざまな家電や家具、生活用品を設置することになります。冷蔵庫やテレビ、ダイニングテーブルやベッドなど、家具や家電を配置することも思い浮かべて、生活パターンを考えた間取りを選ぶようにするとよいです。立地が良くて周辺の環境が優れていても、毎日生活する部屋の間取りが悪ければ、快適に暮らすことはできないので、しっかりと間取りはチェックしておきましょう。
賃貸物件の間取りを選ぶときは、部屋全体の間取りの形のタイプも考慮しておきたい大切なポイントです。専有部分である部屋全体の間取りは、長方形や正方形タイプを選ぶのが好ましいです。なぜなら、三角形や台形のような変形タイプの間取りの賃貸物件を選んでしまうと、住み心地があまり良くないと感じることが多くなるからです。住み心地が良くない理由の一つに、家具や家電のレイアウトが難しくなるからということがあります。
特に壁面が少なくなる三角形タイプは、ベッドを配置するだけで、圧迫感が出るため、ソファやテーブルを置きたくてもどこにレイアウトするのかということに悩みますし、結局は置けない…ということにもなりかねません。そういった変形タイプの間取りは、使い勝手にも大きく影響するため、住み心地を重視したい人は避けたほうがよいでしょう。三角形や台形の部屋タイプの利点としては、家賃が安い物件が多いということです。もともと、土地価格が安くなる傾向にある変形タイプの土地に立地している建物が多いですし、正方形や四角形タイプの部屋の方が選ばれやすいため、家賃が安いという特徴があります。そういった月額料を抑えたい人は変形タイプの部屋を検討してみるのも良いですが、なるべく一般的な正方形や四角形タイプの構成の間取りを選択することをおすすめします。